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三日月の写真を合成処理 [天体望遠鏡と天体写真]

前回に引き続き、1月6日の18時頃に自作天体望遠鏡とDSC-RX100で撮影した三日月の写真を画像処理してみました。

前回の記事: AviStackなるソフトウェアで月の写真を処理してみた
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-12-26

Moon_13_Processed 自作天体望遠鏡とDSC-RX100で撮影した三日月の写真。クレーターが多数見える。
https://farm8.staticflickr.com/7555/16298883331_964118ecaf_o.png
塩ビ管の自作天体望遠鏡とコンデジのDSC-RX100で撮影して画像処理した三日月の写真です。
撮影時の望遠鏡の倍率は25倍です。

画像処理に使用したアプリケーション ソフトウェアはAviStack2とAdobe Photoshop Elements 6。
合成した枚数は17枚です。


まず、Photoshop Elements 6で各画像毎に以下の処理をしました。
[レベル補正]
RGB チャンネルで中間調スライダーを最もシャドウ側にし、シャドウ スライダーを月の周囲の暗い空間がほぼ真っ黒になるまで移動する。
次に中間調スライダーを程良い位置まで移動する。
[シャープを調整]
適用量: 100[%]
半径: 2[pixels]
[レベル補正]
RGBを各チャンネル毎に中間調スライダーの移動により調整し、想像される本来の月の色に近付ける。
[保存]
PNGで保存する。

次に、上記の処理をした複数枚の月の画像をPhotoshop Elements 6でレイヤーにして半透明で重ねて、月の大きさと角度が大体一致するように揃えました。



そして、AviStack2で以下の設定で合成処理を行いました。

[後日追記]
->->
AviStack2は古いソフトウェアであり、実行に必要なIDL仮想マシンを開発していたExelis VIS社は2015年5月29日に、軍事ソリューション及び盗聴機器開発も手掛ける企業により買収されております。私が使用しているのは買収前にダウンロードしたものです。
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[Frame selection]
Area radius: 64
Search radius: 16
Alignment type: Surface
[Set reference points]
Minimum distance: 28
Structure threshold: 6
Lower cut-off value: 0.00
Upper cut-off value: 1.00
[Quality analysis]
Noise reduction: 1
Quality area size: 60
Standard quality analysis
Quality cut-off: 100.0%
[Reference point alignment]
Area radius: 28
Search radius: Automatic
Quality cut-off (%): 76.5

上記の設定で6840 x 4560[pixels]の画像17枚を合成させ、処理が完了するまでに要した時間は18時間程でした。
Intel Core i7-3770TのCPU使用率は常に13から14[%]程でした。
CPUの使用していた論理コア数は4/8。
メモリーは8GBでは完全に不足しており、物理メモリー使用率は常に90[%]前後でした。
物理メモリーの容量不足により、HDDにデータをスワップし続けていたものと思います。
合成した画像は色ビット深度16bitでPNGで保存しました。


合成完了後にPhotoShop Elements 6にて以下の処理をしました。
[ノイズを低減]
強さ: 0
カラーノイズを低減: 100[%]
JPEGの斑点を削除: チェック無し
[シャープを調整]
画像ファイルを1つ複製する。
この時点での画像ファイルを、画像ファイル0、1とする。
各々の画像ファイルに設定値の異なる処理を施す。
<画像ファイル0>
適用量: 100[%]
半径: 2[pixels]
<画像ファイル1>
適用量: 100[%]
半径: 4[pixels]
画像ファイル0、1を色ビット深度8bit モードに変換し、それぞれをレイヤー0、レイヤー1とする。
レイヤー0の上に、レイヤー1を以下の設定で重ねる。
合成のモード: 通常
不透明度: 30[%]
レイヤーを統合。
この後、更に色味や明るさの調整を行いました。


ここまで行った結果の画質は、やはり前回と変わらずといったところ。
自作の天体望遠鏡の倍率が25倍という低倍率ですので、どれだけ画像処理したところで限界がある訳ですね。
ですが、クレーターの位置と形の歪みはしっかりと補正されているようです。
今後、接眼鏡をより単焦点の物を購入して、100倍位の倍率で撮影した画像を繋ぎ合わせる等すれば、もっと綺麗な写真が得られるはずです。

Astronomical Telescope_47_Edited 自作天体望遠鏡の写真。鏡筒先端を月に向けている。



尚、この自作天体望遠鏡に関しては次の記事を御覧下さい。

記事: 自作天体望遠鏡が遂に完成しました
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-08-14